つい“教えちゃう”上司は要注意! 部下が育つのは「待てる上司」だった

部下が全然、自分で考えないんですよ…

最近の若い子は思考能力が低いみたいで…

そんな悩みを抱えていませんか?

でも実は、”考えない部下”を作っているのは、”上司の教えすぎ”かもしれません。
今回は、ついやってしまいがちな「即答グセ」の落とし穴と、
できる上司が実践している“待つ技術”についてご紹介します。

目次

1. なぜ、部下は自分で考えなくなるのか?

上を見上げて無表情のまま思考を止めた若手男性社員のイラスト。頭の上に省略記号「…」が浮かび、考えることをやめてしまった様子を表している。

よくあるパターンです。
部下が「これ、どうしたらいいでしょう?」と相談してきたとき、
上司は「こうすればいいよ」と即答。

実はこの瞬間、
部下にとって最も大事な“考える時間”を奪ってしまっています。

最初は相談だったはずが、
いつしか「聞けば答えがもらえる場」に変わっていきます。
すると部下は、自分で考える習慣を失い、依存モードに入っていくのです。

2. できる上司がハマる「即訂正の罠」

しかも、デキる上司ほど注意が必要です。
なぜなら、

  • 過去に自分で壁を乗り越えてきた経験がある
  • 誤りをすぐに見抜ける視点がある

だからこそ、
部下の話を聞きながら「間違い探し」モードになってしまうのです。

指摘する上司と、困った表情で頭をかく若い部下のイラスト。即座に訂正され、戸惑う様子を表している。

部下が最後まで話す前に、
「それは違う」「こっちの方が早いよ」と訂正を入れてしまう。
結果、

  • 部下は考える余地を奪われ
  • 「話もちゃんと聞いてもらえない」と感じる

という負のスパイラルが起こります。

3. “待てる上司”がやっている3つのポイント

部下を育てられる上司は、即答しません。
まずは「考える時間」を与えるのです。

穏やかな表情で向き合うスーツ姿の上司と部下のイラスト。上司が焦らず部下の話を聞くことで、信頼関係が築かれている様子を表現。

ここでは3つのコツを紹介します。

✅ ① 問いかけたら、最低5秒待つ  心の中で「5秒だけ」とカウントして、部下の思考を待ちましょう。
 この5秒が、部下の自立心を育てます。
  頭の回転が早い上司ほど、待てずに再度話題を振ってしまいます。

✅ ② 答えではなく、ヒントを渡す  すぐに解決策を教えるのではなく、
 「もし〇〇だったら、どうする?」とヒントを与え、思考を促します。

✅ ③ 叱る・指導・アドバイスのピラミッドを意識する  【叱る】は緊急性が高い時だけ、
 【指導】は基礎知識を教える時、
 【アドバイス】は考える余地を残しながらヒントを与える時。
 この3つを整理して使い分ける意識を持つこと。

「待てる上司」の関わりを受けた部下は、

  • 小さな判断を自分で下せるようになり、
  • 問題が起きたときに即“上司に頼らず動く”力が育ちます。

結果として、
チーム内の意思決定スピードが上がり、
トラブル対応や新しい挑戦の回数も自然と増えていきます。

まとめ——部下を育てるのは「教える力」ではなく「待つ力」

優しく話しかける上司と、安心した表情で微笑む若手男性社員のイラスト。部下が自発的に行動しやすい空気を表現している。

上司の役割は、
正解を与える”ことではなく、“自分で答えを出す力を育てる”ことです。

待つ、促す、見守る。
このプロセスができる上司は、結果として強いチームを育てます。

「なぜ育たないんだろう?」と悩む前に、
まずは「自分が教えすぎていないか?」を見直してみませんか?

✍️ ポイントメモ

  • 即答禁止→最低5秒待つルール
  • 答えを教えず、ヒントを与える
  • 「叱る」「指導」「アドバイス」を意図的に使い分ける

Next Action

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